過酷な環境でも使用可能な小型エンコーダ

冷間圧延製鉄所では、圧延工程で非常に激しく液体が使用されるため、大変厳しい環境になっています。表面をアルマイト処理されたアルミニウム製のエンコーダーでさえ、この環境下では長期間使用できない可能性があります。

ある製鉄所において、お客様は大口径中空シャフトの堅牢なエンコーダを必要としていました。 700シリーズは、耐食性をぬきにすれば、必要な仕様を満たしていました。 Leine Lindeのエンジニアは、適切なソリューションを提供するために、冷間圧延機の過酷な環境により適した材料であるステンレス鋼製の700シリーズエンコーダを設計しました。

このプロジェクトで考慮しなければならなかった重要な側面の1つは、アルミニウムをステンレス鋼に置き換えることによる重量の増加でした。エンコーダベアリングは、性能を低下させることなく余分なひずみを処理しなければならず、顧客側では、モーターシャフトとモーターベアリングが、追加された重量に合わせて寸法を決めなければなりませんでした。 Leine Lindeとお客様との間のオープンな企業間コラボレーションにより、必要事項の管理を簡易化することができました。

このプロジェクトによって、アルマイト処理のアルミニウムが受け入れられないアプリケーションにもパーフェクトにマッチする793ステンレス鋼製エンコーダーを生み出すこととなりました。このエンコーダは700シリーズのすべてのエンコーダと同様に、過酷な環境で使用するために設計された、堅牢でありながらコンパクトなインクリメンタルエンコーダです。

793ステンレス鋼エンコーダーは、塩水にさらされる港湾クレーン、化学および食品産業、鉱業、製鉄所での用途にもご使用いただけます。

耐食性エンコーダにご興味がありましたら、是非ハイデンハイン株式会社までお問い合わせください