600 YAWMO®

風力タービンや大型機械などの軸回転を監視する、堅牢・多用途の位置測定ソリューション

600 YAWMO®センサーは、風力タービンのヨーシステムの位置について信頼性に優れたフィードバックを提供することで定評があります。位置センサー600 YAWMO®は、振動、水分、ほこり、高温、低温に対して耐性を持つ非外乱性誘導スキャンを行う堅牢なアブソリュートエンコーダ、Leine Linde 600シリーズをベースとしています。

ピニオンホイールマウント付き600 YAWMO®は、非常に正確なリアルタイム位置データを提供して大型軸の運動を制御します。移動式機械やクレーンのタレット回転位置、大重量クレーンのスプレッダー回転位置といったアプリケーションにとって極めて重要な機能の位置測定のほか、タワークレーンのタワーの主要位置の測定が行えるように適応が可能です。

ヨー位置および角度位置

風力タービン内で600 YAWMO®はナセルの正確な位置を検出し、方位角制御システム(ヨーシステム)に位置フィードバックを提供します。したがって、ナセルが風に対して直角の位置を保持するための、極めて重要な部品と言えます。センサーには、ローターブレードの角度測定(ピッチシステム)用バリエーションもあります。

このLeine Lindeエンコーダはその堅牢性が特長として非常に広く知られていますが、多用途性とカスタマイズ可能性を備えていることも、本エンコーダを選ぶことで得られる大きなメリットです。

多用途性および互換性

PROFIBUS、PROFINET、CANopen、DeviceNetといったインターフェースの種類に応じて、選択したセンサータイプはプリセットおよびコードシーケンスなどの機能を用いたプログラミングが可能です。スレーブ同士のデータ交換やアイソクロナスデータ交換をサポートします。PROFINETおよびEtherNet/IPのようなその他のイーサネットベースのフィールドバス、またはDRIVE-CLiQにより、位置値、速度、加速などの限界や範囲を設定できる可能性が広まります。同期式シリアルインターフェース、SSIは、シリアルデジタル伝送でポイントツーポイント通信を行います。一方、EnDat 2.2は極めて高速な双方向デジタルインターフェースです。これらにより、ほぼすべての種類の制御システムとの互換性が保証されています。

試用試験済みのこれらの位置センサーには、シングルターンとマルチターンがあります。マルチターンバージョンは、ケーブルやホースのねじれ過ぎ防止が必要な場合などの回転数追跡も行います。

シングルターンおよびマルチターンに採用されているスキャン技術により、電源をいったん切って再び入れた後でもアブソリュート位置情報が入手可能になっています。機能安全認証ソリューションも利用可能です。このようなソリューションをお求めの場合には、FSI 900 YAWMO®などをご検討ください。

ピニオンホイールのカスタマイズ

600 YAWMO®センサーはカスタマイズした形での納入も可能で、この場合、標準ピニオンホイール(回転方向が変わってもメインギアとの接続を保持するバックラッシュ無しピニオンホイール)付き、取付ブラケット付き(無しも可能)となります。取付場所はヨーのメインギアの歯車です。風力タービンのヨーシステムを最適化して摩耗を最小限に抑え、故障知らずの稼働を提供します。

製品のカスタマイズ可能性と納期について詳しくは、弊社までお問い合わせください

技術データ
筐体 陽極酸化アルミ
取付ブラケット アルミ、 ステンレススチール
温度 –40°C~+70°C
動作高さ 最大3000 m
保護等級 IP67
電圧供給 9~36 VDC
システム分解能 シングルターンの場合13または19 bit、マルチターンの場合12 bit
通信インターフェース PROFIBUS、PROFINET、EtherCAT、CANopen、DeviceNet、EnDat 2.2、SSI